電磁波って身体に影響を及ぼすものなの？

素朴な疑問で、そもそも

電磁波

ってなんでしょうね？

電界と磁界の総称を

「電磁波」と呼ぶそうです。

そして、「電磁波」と「電磁界」という空間に伝わっていく波のことを指します。

電界とは、プラスとマイナスの電気があるとこの間に電圧が生じて発生するものです。

例えば、スマホの充電器をコンセントに差し込んだだけで電圧がかかり、

スマホを充電していなくても、コードの周りには「電界」が発生します。

なので私たちの身の回りにある

電子レンジやエアコンなど家電製品の周りや

送電線の電力設備の周りも

「電界」ということになります。

磁界とは、その名の通り磁気のある空間であって、電流が大きくなるほど大きくなります。

磁気と聞くと磁石を想像しがちですが、先ほどお伝えした家電製品や電力設備など

電気の流れている周りにも磁気が発生して「磁界」が生じます。

磁石と性質は同じように

磁石が近くにある時は引っ張る力が強く生じて

遠い時は力が弱くなります。

電界で例に出した

スマホの充電器をコンセントに差し込んで、スマホ差し込むと充電が始まります。

この時に、コードに周りに「電界」、そこに加えて「磁界」が発生しています。

この「電界」と「磁界」が互いに作用しあって伝わる現象が

「電磁波」になるのです。

電磁波にも種類があり、3つに分類されています。

周波数が大きいほど電磁波の持つエネルギーは大きくなります。

①低周波

周波数0Hz～300Hzの電磁波（送電線・掃除機など）

普段の生活では存在しないが、極めて低い低周波電磁波を浴びると神経が刺激されます。

②中間周波

周波数300Hz～10MHzの電磁波（IH調理器・テレビ・パソコンなど）

③高周波

周波数10MHz～3THzの電磁波（電子レンジ・スマホ・携帯）

普段の生活では存在せず、極めて高い高周波電磁波を浴びると体温が上昇します。

スマホや携帯電話が健康に影響をもたらすかの研究を多数行われてきていますが、世界保健機関の見解では、健康への影響があるということは確立されていません。

一方、国際がん研究機関によれば

自己申告された携帯電話の累積使用時間が長いほど、神経膠腫（脳腫瘍の一つ）のリスクが高まると報告されています。

そのほかの調理器具・送電線・電化製品からの電磁波が身体に及ぼす影響はないと考えられています。

これだけ電磁波がたくさんある中で生活していると何が原因で身体に影響を与えているかわからないですよね（笑）

頭痛・耳鳴り・ふらつき・めまい・睡眠障害・動機・関節痛などの症状を伴う「電波過敏症」の患者は増加傾向にあると言われています。

携帯基地局を設置する電話会社に対して、地域の住民が同意をしていないのに立てる計画を立てているとのことで訴訟が行われたこともあるようです。

「電波過敏症」がひどく都心環境では生活できず転居をする方もいるとのことです。

世界保健機関が「私たちの普段の生活においては、電磁波が人体に与える悪影響はない」

とする一方で、電磁波による健康被害を訴える患者の数は少なくなく、電磁波と疾病との関連性を指摘する科学者や論文も多く存在しています。

個人の判断になってしまいますが、

こんな時代ですから電磁波は目に見えなくても私たちの近くにいるということです。

過敏に反応しすぎて、精神がおかしくなってしまうと本末転倒です。

正しい情報を取り入れて、自分が今できることは何かを考えて生活していくと良い付き合いをしながら生活を送っていけるのかなと思います。